元販売員が語るデニムのサイズ選びとお直しで失敗しない方法

デニムを購入した際にお直しやサイズ選びを失敗した経験は誰でもあるはずです。私自身も洗濯したら履けなくなったことや、履いていく中で感じた違和感のせいで履かなくなったデニムは一本や二本ではありません。そんな失敗を繰り返し学習してきた元セレクトショップ販売員がデニムのサイズ選びとお直しで失敗しない方法をご紹介させていただきます。

 

デニムサイズの選び方


renata denim

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ウエスト

良くウエストでデニムを選ぼうとするお客様が多かったですが、それは難しい選択の仕方です。まず、デニムブランドによって同じインチでもウエストとヒップ、ワタリのバランスが違うためウエストで合わせてしまうとヒップがきつすぎたり、ワタリがパンパンになってしまう事もあります。まずは、ヒップとワタリが綺麗に出るシルエットでサイズを選び、ウエストが大きい場合はお直しで調整するのがベストな選択でしょう。

 

洗濯

当然の事ですがデニムは洗濯、乾燥させると収縮します。なので「このデニムはどのくらい縮むのか」と計算しながらサイズを選ぶ必要があります。生デニム(リジット)が最も縮みやすく、2インチほど収縮する場合もあります。そこからワンウォッシュと洗いが増える度に縮みは少なくなります。大抵の場合は洗いのかかっている状態で購入することが多いので0.5インチから1インチくらい収縮すると予測して購入しましょう。

 

ポリウレタンの有無

ストレッチ性のあるデニムは必ずポリウレタンという素材が混紡されています。ポリウレタンはデニムらしからぬ履き心地や快適性を感じさせてくれます。しかしストレッチするということは伸びてしまうということです。ポリウレタンの寿命は衣服では製造されてから通常2年から3年の寿命とされています。なので物によって違いはあれど使う毎に伸びていきます。この、ポリウレタンの寿命を理解してサイズを選ぶ事はとても重要です。

 

✔ 基本的にデニムは大きくなるものだと認識を持っていただいて問題ないです。伸縮と収縮を繰り返しあなたの足にどんどん馴染んでくるはずです。注意すべきは小さいものを選びすぎて履けなくなってしまうこと、細くなりすぎてイメージと異なるシルエットになってしまうこと。上記の3点を意識しつつ、完璧な一本を見つけましょう。

 

デニムのお直しパターン


たたき仕上げ

裾を三つ折にして、表に縫い目が見えるように仕上げます。デニムやカジュアルパンツ(チノなど)がこの仕上げが多いです。ステッチ(縫い目)幅は元の状態に合わせて仕上がることが多いので、切りっぱなしから仕上げる場合は希望のステッチ幅を確認することが必須です。あえてたたき幅を変えたりすると印象もガラっと変わるのでいつもと雰囲気を変えたい方にはオススメです。

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チェーンステッチ

チェーンステッチとは縫い目の裏側がチェーンのように繋がっているように見える縫製方法です。 ビンテージタイプのジーンズの裾の縫製によく見られるステッチで、裾の色落ちに段々状の味わい深いアタリを醸し出す効果があります。 このアタリは、セルビッジによるシームの段々状のアタリと並んで、マニアを喜ばせる風合いでもあります。

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かぶせ仕上げ(あたり残し)

最近のデニムは裾にあたりやダメージをつけているものが多いですがそのまま裾直ししてしまうと、風合いが全部なくなってしまいます。長年使い込んだり洗濯すると、少しずつ馴染んで風合いは出てきますが、やはり同じようにはなかなかなりません。そんな時はダメージのうまくかかっている裾部分をカットして、裾上げした後にその裾を貼り付けるというお直しの方法があります。

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✔ デニムのお直しはこだわりを表現できるポイントでもあります。たたき仕上げでもチェーンステッチでもデニムのほつれなどの耐久力は変わりません。実際、チェーンステッチはたたき仕上げに比べると値段がグンとあがりますがデニム好き、こだわりのあるお客様は必ずチェーンステッチにしていたように感じます。又、ダメージデニムが強いデニムに関しては裾だけ新しい状態だとバランスが悪いのでかぶせ仕上げをすることをオススメします。

 

デニムの丈直し


裾幅を見る

裾幅が細いデニムほど丈が裾に溜まった際のクッションが多くなり、野暮ったくなります。なので、裾幅の細いデニムは少し短めに丈をあげるとバランスをとりやすいでしょう。しかし、裾幅の細いデニムほどふくらはぎを圧迫するほど細いものも多いです。そういったデニムは履いていくと膝上にのぼっていきます。あまり短くしすぎるとツンツルテンになってしまうので注意が必要です。そして裾幅がある程度あるデニムはワンクッションからノークッション程度でに短くしすぎずお直しすると、トップスのボリュームを崩さずにコーディネートできるのでオススメです

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最後に・・・


デニムは丁寧に手入れをしてしっかりとしたケアをしていけば一生、付き合っていける洋服です。年数を重ねて出てくるアタリやダメージが出たデニムは何ともいえない至高の一本です。将来を見据えてお直しやサイズ選びは最高な選択をしたいものですね。是非、この記事を参考にデニムを購入していただければ幸いです。

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