A-1(フライトジャケット)の歴史と特徴

20世紀初頭に世界でも大きなふたつの発明である自動車と飛行機が登場しました。その為、ミリタリーのジャケットやアウターには野戦用と航空用のふたつが系譜として存在します。その航空用(フライトジャケット)の中でも最初にアメリカ陸軍航空隊に採用されたのがA-1(フライトジャケット)です。今回はフライトジャケットの中でも元祖と呼べるA-1(フライトジャケット)の歴史や特徴、コーディネートをご紹介いたします。

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A-1(フライトジャケット)の歴史


A-1(フライトジャケット)は1923年より開発が進められ、1927年にアメリカ陸軍航空隊の飛行服第一号として採用された夏季用フライトジャケットです。飛行機も自動車と同様に狭い操縦席に着座しなければならない為、腰丈で短丈のブルゾン・タイプのジャケットが必要となりました。これ以降、1931年に開発された後継のM-2や世界的に有名なMA-1など多くのフライトジャケットの原型となり、新しい時代を切り拓いたメモリアルな1着なのです。ちなみに「A-1」とは、最初に採用された型式「A」と、原型モデル「1型」を意味する名称です。

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A-1(フライトジャケット)の特徴


A-1(フライトジャケット)は、襟と袖口、ウエストにニットを配したデザインになっており、後のフライトジャケットに多大なる影響を与えました。フロントはボタン留めで、クラシカルな印象を与えてくれる。A-2からのモデルにはジッパーが付いているが、このA-1には付いていない。採用当時は金属ファスナーが一般的ではなかった為でした。表革には仔牛や仔羊、鹿などの革を使い、裏地には着用時の滑りをよくするためにコットン・サテンが使用されていました。

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「襟、袖、ウエストのニットリブ仕様」

このA-1(フライトジャケット)の襟と袖口、ウエストにはにニットを使用し、体にフィットするデザインになっていてコクピット内部でもたつきなく動きやすさを考慮したものとなっていた。

 

「フロントのクラシカルな意匠」

前述した通りフロントにはファスナーではなくボタン仕様になっている。ファスナーでフロントが2重構造の比翼仕立てになっているA-2に比べカジュアルな見え方になる為、ワイドパンツやデニムなどタウンユースとしてコーディネートしても面白い。

 

「革の質」

1920年代後半当時は、馬革への着目度があまりなかったせいか、馬だけではなくヤギや羊や鹿など様々な革が使用されていました。その中でも羊であるシープスキンは薄くて軽く、しなやかな柔らかさが特徴で、当時のフライトジャケットの象徴としてパイロットの誇りでもありました。

 

A-1(フライトジャケット)のオススメコーディネート


こちらのコーディネートはA-1をデザインソースにしたスエードのコーディネートです。カジュアルな着丈の短い白シャツに細身のチノパンで無骨なアイテムが一気に清潔感のある着こなしに変わります。ポイントでスカーフを巻いてモダンな印象にしているのもお洒落に見せるテクニックです。爽やかなコーディネートで春や秋のファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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