BELVEST(ベルベスト)の歴史
パドヴァのコムーネの1つピアソラスルブレンタで、1964年に設立されたファクトリーブランドのベルベスト。ブランド名はイタリア語で「美しい服」を意味しています。創業者はアルド・ニコレット氏。販売エージェント出身という異色の経歴を持ちながら、ブランドの設立、著名ブランドへのOEMを提供するなど、様々な功績を持つ人物です。創業者の娘であるマリア・テレサ・ニコレット女史が跡を継ぎ、2014年に創業50周年を迎えた歴史のあるブランドです
BELVEST(ベルべスト)の特徴
エルメスやランバンなど高級ブランドのOEMを作っていたことでも知られており、「マシンメイドの最高峰」といわれているイタリア生まれのブランドです。ベルベストの特徴は丸みを帯びたシルエット。タイトすぎずルーズすぎない快適な着心地で、無理をして着ている印象を与えずフィットする感覚が人気の秘密です。コンパクトに作られているため日本人の体格にもフィットしやすくなっています。肩のラインは流行に左右されやすい部分ですが、ベルベストが作り出す自然な丸みは、いつの時代も変わらない人気を誇ります。人気ブランドの中には、全てハンドメイドで仕立てているブランドも多く、ハンドメイドだからこその高級感や着心地があります。ベルベストはマシンメイドながらそういったハンドメイドにも引けをとらない丁寧な作りになっています。また、ボタンホールや袖付けなど要所要所は手作業で縫われています。例えば美しいボタンホールも手作業で縫われており、分かる人が見ればすぐにベルベストだとわかると言われるほど特徴的です。
ジャケットインザボックス
「ジャケット・イン・ザ・ボックス」は、小箱に入るくらいに折りたためるほど軽やかな仕立て、という意味がネーミングの由来元は地中海地方の海外リゾートウエアとして作られた為持ち運びもしやすく、シワなどにもなりにくい軽いジャケットを指す、Belvest【ベルヴェスト/ベルベスト】を代表するモデルのひとつです。デザインはとことんベーシックで、長すぎず短すぎない着丈、ハンドステッチ風の丁寧なディテールなど端正な作り込みとなっています。スーツの印象を左右するラペル周りも上襟のカーブ、ゴージの切り込み、下襟のカーブまでふんわりと曲線を描いてフロントへと続きます。このラペルの返りを中心に上下のライン(裏返った下衿の端から、フロントの裾にかけて)が、美しく曲線で繋がりを覚えるパターンが良いスーツの条件ととも言われています。Belvest【ベルヴェスト/ベルベスト】は生命線とも呼べるこのライン取りが完璧になされています。ここの特徴でもあるやや丸みを帯びた作りで、軽やかにロールを描くラペルの反り、ジャケットは肩で着ると言われているほど重要なショルダーラインは優しく包み込み、タイトすぎず固すぎないモダンさが魅力の一面です。
カプセルコレクション
BELVEST がスタートさせた新たなトピックが70年代の自社のアーカイブからインスピレーション受けたというヴィンテージモダンな「カプセルコレクション」です。現代的なフィッティングにメリハリの効いた男らしいグラマラスボディが融合したカプセルコレクションはナポリ風の曲線的なカットではなくストレートに近い直線的なワイドラペルがアイコニックで、70年代当時のボックススタイルとは一転して1サイズアップが必要なほどに攻めたタイトシルエットが大きな特徴となっています。
BELVEST(ベルべスト)の取扱店舗
日本では”八木通商”が輸入代理店となっており、様々な一流セレクトショップで販売されている。バーニーズニューヨーク、エストネーションでは定期的にオーダー会も実施されており、自分だけの一着も作ることが出来る。