私はどうしても死ぬまでにに手に入れたい物があります。それは「PATEK PHILIPPE」です。雑誌に載っているそれを見たとき一瞬で何か惹かれるものを感じました。普通だけど普通じゃない。この言葉が一番しっくりくるんではないでしょうか。今回はそんなパテックの歴史や定番品、魅力を暴いていきたいと思います。
歴史
ジュネーブ屈指の老舗にして、名実ともに世界最高のスイス高級時計メーカーとして評価されるのがパテック フィリップです。ポーランドからの亡命貴族アントワーヌ・ド・パテックと時計師フランソワ・チャペックによって1839年に設立された時計会社は、1851年にチャペックに代わってフランス人時計師ジャン-アドリアン・フィリップがパートナーになり、二人の姓を組み合わせた「パテック フィリップ」が誕生しています。
左:創業者アントワーヌ・ド・パテック 右:時計師ジャン-アドリアン・フィリップ
ジャン-アドリアン・フィリップは、現在の腕時計に一般的に使われている、ゼンマイの巻き上げと針合わせをリューズで行う機構の発明者でした。従来の不便な鍵巻き式に終止符を打ち、時計を飛躍的に進化させたこの革新的な機構を生かして、パテック フィリップは次々に傑作時計を世に送り出しています。
時計業界の革新を図った特許は実に70件以上。顧客にはヴィクトリア女王、ローマ教皇、アインシュタイン、チャイコフスキーなど世界史における偉人達が名を連ねます。1930年前後に起こった世界大恐慌で経営が悪化しますが、同業のスターン兄弟に経営を委ねて息を吹き返し、現在の礎を築きました。
最高峰の技術を駆使した複雑時計の製作でも傑出しており、20世紀前半にアメリカの自動車王パッカードと銀行家グレーブスが競ってパテック フィリップに注文した数々の超複雑時計は、永遠の伝説になっています。1989年、創業150周年を記念して発表された「キャリバー89」も世界を驚かせました。33の複雑機構を搭載する、世界で最も複雑なこの懐中時計は、伝統的な時計技術のまさに集大成でした。
定番モデル
「カラトラバ」
パテックフィリップのフラッグシップモデル。バウハウスのデザイン哲学を基にしたシンプルなデザインは時代が移り変わろうとも価値が落ちることはないでしょう。私が欲しいと思ったのもこのモデルです。シンプルでどんなコーディネートにも馴染んでくれそうです。
「ノーチラス」
面白い風格を持つスポーツウォッチの最高傑作。パテックフィリップが考案したアニュアルカレンダー(年次カレンダー)を搭載しています。ラグジュアリーとハイスペックを兼ね備えた逸品。今流行りのスポーツMIXコーディネートにさらっとつけてみたいものです。
世界最高とその理由
「永久修理」
”パテック・フィリップの時計は一生もの”というコンセプトのもとに掲げられている「永久修理」。たとえ何十年前に購入した時計だとしても、パテックフィリップでは修理に応じてもらえます。これだけ高額な商品ですが時計という精密な機械は意図せぬことで壊れてしまうものです。パテックフィリップ・シールとともに、ブランドとしての信頼度を高めている要素の一つ。
「美しいケース」
一流とされるスイスの高級ブランドでさえ、そのほとんどのメーカーは切削によってケースを製造しています。しかし、パテックフィリップの場合はケース製造の製法に鍛造を採用しています。金属を削らないことにより、目の詰まったケースを作ることができる鍛造製法。切削製法とは比較にならないほどのコストをかけることによって、どの角度から見ても一切の歪みがないパテックフィリップの美しいケースが完成します。
最後に・・・
いかがでしたでしょうか?知識が増えるほどより欲しくなってしまいませんか?私は絶対に死ぬまでには買ってやろうと思います。そしてその時計を息子の成人式に渡すのが私の夢です。ただ、まだ子供はいません。