良いもの、悪いものを見分ける審美眼を養うことは洋服や、”モノ”を消費し続ける私達にとって最も重要なことだと思います。本当に良いものとは一過性のトレンドにとらわれることなくいつの時代も私達を魅了し続けています。今回ご紹介させていただく「エッティンガー」は革小物のブランドのなかでは群を抜いてコストパフォーマンスに優れているブランドでもあります。そんな、「エッティンガー」の魅力と歴史、特徴を徹底解剖していきたいと思います。
【歴史】エッティンガーとは
1934年に、ロンドンでエッティンガー社が創立しました。これが、エッティンガーのブランドの始まりであるといわれています。創立者は、ジェラルド・エッティンガーであり、彼が作ったレザー製品は高い評価を得ました。そのため、ハロッズのような一流のお店と取り引きして、財布や名刺入れなどを手作りしました。こうしたエッティンガーの活躍のため、イギリス製の財布やバッグを使うことが紳士の証明とまでいわれるようになります。
【ロイヤルワラント】英国王室御用達
1996年、英国王室御用達(ロイヤルワラント)を受けることになりました。ロイヤルワラントの称号があるため、エッティンガー社は王室に対してずっとレザー製品を納品してきました。2007年には、王室の人しか使えないロイヤルパープルのカラーを商品に使うことも許可されています。そこような理由で、様々な超セレブリティがこぞってその商品を愛用するようになりました。また、元々馬具を作るのに使われていたブライドルレザーで財布やバッグを作るようにもなります。紳士が使うファッションアイテムとして今なお大勢の男性が使用しています。
引用 輝くロイヤルワラントの称号
※ロイヤルワラントについては前回の出来る男の必需品。英国御用達“SMYTHSON(スマイソン)”の手帳の魅力とはをご参照ください。
ギフトオブザイヤー
2001年に、「ギフト・オブ・ザ・イヤー賞」まで獲得しています。ロイヤル・ワラントに続く快挙に、多くのメディアから注目を浴びました。また、日本にもその頃からエッティンガーが上陸してきます。迫る、父の日にもぴったりではないでしょうか?
特徴
”ブライドルレザーをよりスマートに”
英国は、乗馬発祥の国。手綱や馬具に使われるブライドルレザーをメインに採用しています。 一般的にブライドルレザーは、厚く、堅いのが特徴ですが、エッティンガーは耐久性を保ちつつ、できる限り革を薄く削ぐ。それによって、細い糸で縫うことができ、ステッチのピッチも細かくできる。2つに折っても厚みがでない。スマートなレザーグッズを作りあげることに成功しました。
”時代を先取りするセンス”
このカラーの使い分けは、創業当時から行っています。75年以上前、財布はまだ黒の、ワントーンの財布がほとんどでした。そこでエッティンガーは、いちはやくコンビネーションの財布を生み出したわけです。当時、お洒落な財布として、ロンドンの紳士・淑女たちの間で、社交界で、それは話題になり、評判になったことでしょう。2001年には、ギフト・オブ・ザ イヤーを本国で受賞するなど、先取りのセンスはエッティンガーの伝統です。
スーツに最も合う財布
エッティンガーの財布がスーツに合う理由は、「財布自体の薄さ」です。これは、革を極限まで薄く削ぎ落とすことで実現しています。「薄くても良いけど、耐久性は大丈夫なの?」と不安になられるかもしません。もちろん、普通の薄い革財布は壊れやすいという欠点があります。しかし、エッティンガーの財布は薄くても耐久性を備えています。これは「薄くて丈夫な財布を作る」という難題に挑戦し、実現し続けてきたという歴史が、可能にさせている職人技。この薄さを実現したエッティンガーの財布は、スーツの内ポケットに入れてもシルエットを崩しません。なので、「スーツの胸の部分が膨らんでカッコ悪い…。」ということを防いでくれます。流石は、スーツ発祥の国のブランドが作った財布です。
ロイヤルコレクション
ロイヤルコレクションシリーズは、アクセントカラーとして「落ち着きのある紫色」を使用した上品なコレクションです。この「落ち着きのある紫色」は、イギリスの王室のカラーとなっていて「ロイヤルパープル」と呼ばれています。
価格:¥43,200 -(税込)
サイズ:縦 18.3cm×横 10.5cm
メインの札入れに加え、サブの札入れが左右に3つ、カードポケット8つがついています。元英国首相のトニー・ブレア氏もご愛用。風格と洗練を兼ね備えたアイテムです。
価格:¥28,080 -(税込)
サイズ:縦 7.4cm×横 11.5cm
マチのついたメインポケットの他に、スリムなポケットが3つ。ご自分の名刺やいただいた名刺などが、分けて整理できる人気ナンバーワンアイテムです。(約50枚の名刺が収納できます。)財布と合わせて是非一緒に使っていただきいです。
ブライトルレザーを使用した財布のコレクション
エッティンガーの財布でオススメなのはロイヤルコレクションの他にもう一つあります。それは、堅牢なブライドルレザーを使用した財布です。ブライドルレザーとは、長い時間をかけてなめした皮に蜜蝋を染み込ませて作る革です。そもそも馬具に使われていた革であり、頑丈で耐久性に優れるという特徴があります。エッティンガーの財布は、このブライドルレザーにさらにコーティング加工を施した革を使用しています。そのため、ブルームという白い粉が付着しておらず、光沢のある美しい革を購入時から長く楽しめます。本革のエイジングや柔らかくなる点が苦手な方には特におすすめです。
価格:¥41,040 -(税込)
サイズ:18.3cm×19.5cm
厚くて堅いイメージのブライドルレザーを、薄く削いでスリムに仕上げています。メインの札入れに加え、サブの札入れが左右に3つ、カードポケット8つがついています。元英国首相のトニー・ブレア氏もご愛用。風格と洗練を兼ね備えたアイテムです。英国紳士の財布は必ず薄い??
価格:¥34,560 -(税込)
サイズ:9cm×11.4cm
小銭は別、という方へ。必要なカード入れ、ポケットを揃えた定番の財布です。札入れ2段にカードポケット6つ、両サイドポケット2つあるので収納力も抜群です。
最後に・・・
デートや合コン、同僚との飲み会など、私達が人前で財布を取り出す機会は結構多いです。今、幹事さんが参加費を集めようとしています。あなたの同僚や友人達は、散らかったカバンの中から財布を探し、やっとお金を支払おうとしています。
あなたはそれを横目に、上品で洗練された革財布をスーツの裏ポケットからサッと取り出し、いち早く幹事さんにお金を渡す。
このような「スマートで紳士的な立ち振る舞い」が出来ることは、エッティンガーならではの素晴らしい一面でもあります。「エッティンガー」を選択するということはお洒落になる一歩の近道なのかもしれません。