大人が着けるべきアクセサリーは時計だけでしょうか?イギリス紳士は“シグネットリング”で装いを邪魔しない程度のお洒落を楽しみました。現代ではアクセサリーといっても様々なブランドで様々なカテゴリーの商品があります。しかし、アクセサリーはクオリティとバランスが非常に大切です。チョイスやバランスを間違えるだけでコーディネート全体が品がないようにみえてしまうからです。「HERMES“Chaine d’Ancre”」は確かなるクオリティと存在感でコーディネートを数段格上げしてくれる逸品です。今回はそんな「HERMES“Chaine d’Ancre”」の魅力や特徴を紐解いていきます。
「HERMES“Chaine d’Ancre(シェーヌダンクル)”」とは
シェーヌダンクルは1938年に発表されました。当初はメンズラインとして販売されましたが、現在ではレディースラインも販売されており、世界中で愛されているジュエリーとして成長しています。元々は当時のエルメスの社長 ロベール・デュマ=エルメス氏が港を歩いた時に見た錨に着想を得たことから制作が始まりました。シェーヌダンクルは日本語で錨の鎖を意味する言葉です。船と陸を繋ぐ鎖のように、エルメスのシェーヌダンクルは鎖で強く結ばれた絆を象徴しており、その力強いイメージでも世界中で愛されています。
「“鎖”が連想させる様々な想い」
「シェーヌダンクル」は大きめのチェーンと、それを環状に留めるためのバーが融合した形をしています。まさに錨を繋ぐ鎖、というイメージが非常によく伝わるデザインです。また、鎖の部分についてはただの楕円形ではなく、中央にバーが取り付けられており、2つの半円のような形になっているのがその特徴です。その非常にシンプルで力強い雰囲気のデザインは、特にカジュアルに似合います。普段使いのできるシンプルで質の良いアクセサリーを探している方におすすめしたいデザインのコレクションです。そのデザインは誕生からおよそ80年が経った現在も人気で、アクセサリーだけでなく、ファションアイテムや食器に到るまで展開されています。
「変わらない美しさ」
定番品ですらどんどんアップデートされていく昨今。本当に普遍的なものって少なくなっている気がしています。そんな中ずっと変わらず、流行り廃りがなく愛用されているものってなんだろうと考えたとき、思い当たったのがエルメスの「Chaine d’Ancre(シェーヌダンクル)」でした。上質なシルバーならではの重厚な輝きがクラス感を高めてくれる一本。サイズによって与える印象が異なるため、男女問わず愛用できます。こんなにシンプルで飽きない存在感があるものってなかなかないと思います。しっかり手入れしながら、大切に使う。大人だからこそ死ぬまで付き合える、そんなジュエリーが最高じゃないですか?
「まるでオーダーメイドの様な感覚」
シェーヌダンクルは鎖を模したデザインですが、購入後に自分で長さを調節することができません。特にシェーヌダンクルは、鎖を環状に留めるために留め具に金属のバーを通すだけです。サイズに合ったものを選ばないとすぐに外れてしまったり、手首が窮屈になってしまったりとストレスが出てしまいます。そこで、購入の際はあらかじめ鎖の長さを選択することになります。コマのサイズは全部で5種類で、そのコマ数の選び方によってシェーヌダンクルの見た目は大きく変わります。たとえ同じデザインのアイテムでも、コマ数がひとつ違うだけで見た目が変わるので、まるでオーダーメイドジュエリーのように楽しめます。
「HERMES“Chaine d’Ancre(シェーヌダンクル)”」の魅力を紐解く
「神は細部に宿る」
「シェーヌダンクルの奏でる音色」
「エルメスで愛されるモチーフ」