大人の嗜みはたくさんありますが、豊かなライフスタイルを送っている人は格好いいですよね。自然と様々な人の生活に溶け込んでいるデニム。いまやファッションアイテムとして持っていない人はいないでしょう。時代を問わないデニムをお洒落に履きこなし、歴史あるアイテムを身にまとう楽しさを感じていただけると幸いです。今回はそんな「Levi’s(リーバイス)“501”」の魅力や特徴を紐解いていきます。
「Levi’s(リーバイス)“501”」とは
デニムの歴史は古く、鉱夫などの過酷な労働を行うワーカーのために、デニム生地をリベットで補強した作業用パンツを1873年に生み出しました。ジーンズの源として名高い501の原型となったものです。その後、1890年のロットナンバー制度採用になったことから、501の名が正式に与えられました。
「誰もが憧れたシルエット」
太ももから裾に向けて一直線のシルエットが特徴のレギュラーストレートと呼ばれるいます。このレギュラーストレートと言われる形はジーンズの基本の形とも言われ、股上は時代によって変わります。そのシルエットから履く靴を選ばず、ジャストサイズで着こなせばキレイ目なスタイルでも魅力的に映ります。汎用性の高さで様々な年代の方から今も愛されているのです。
「デニムを世界に羽ばたかせた強度」
ジーンズの生地であるデニムは、丈夫で耐久性に優れていることから労働服として採用されました。また、1873年にLevi’s(リーバイス)が特許を取得した金属製のリベットにも秘密があるのです。賛否様々な声から生まれたリベットはワークパンツの難点であったポケットのほつれやすさが解消され、さらに耐久性が高まり長く履くことが出来るようになったのです。
「5ポケットの原型」
デニムの大きな特徴である5つのポケットですが、その原型も501から踏襲されたデザインです。元々バックポケットは右側だけの仕様でしたが、1901年発表の501には左側にもポケットが付き、フロントに2つ、コインポケットと現代のデニムの標準となりました。
「Levi’s(リーバイス)“501”」の魅力を紐解く
「ファッションとしてのデニム“501”」

元々作業服であったデニムが、1950年代ハリウッド俳優のマーロン・ブランド氏が映画「The Wild One」の作中でLevi’s(リーバイス)“501”を着用したことがきっかけで、アメリカの若い世代の間で一気に人気に。不良のはくパンツというイメージが先行したものの、その後501をはじめとしたジーンズはファッションアイテムとして無くてはならない存在となった。
「製作年代によって違うディティール」

当時の世界情勢や物資不足など、様々な要因から製作年代によってディティールが違うことも501の魅力の一つ。現代でも復刻版が製作され、当時の思いやシルエットに想いを馳せながら履くことが出来る。
「履く人のライフスタイルの鏡」

履く人がどこに履いていって何をしたのかによって、色落ちやアタリが人それぞれ違い世界で一本の自分のジーンズになっていく。一見すると見た目は同じでも、いろんな思い出とともに過ごしたデニムには自然と愛着が湧き、人生の相方のように隣にいてくれるだろう。