本質を知る大人の逸品vol.5「ALDEN”9901″」

ALDEN(オールデン)と聞いて革靴好きなら知らない人はいないでしょう。アメリカ既成靴の最高峰ブランドでありトラディショナルでありながら矯正靴の分野を開拓した老舗のシューズブランドです。その歴史は古くチャールズ・H・オールデン氏によって1884年マサチューセッツ州ミドルボロウにて創業しました。自由の女神がパリからアメリカに到着したのと同じ年です。アメリカの歴史と共に歩んできたと言っても過言ではないALDEN(オールデン)。数ある名作がある中でもブランドを象徴する一足でもある「ALDEN”9901″」の魅力と特徴を紐解いていきます。

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「ALDEN(オールデン)”9901″」とは


ALDEN(オールデン)が手がける外羽根のプレーントゥである9901。外羽根プレーントゥには「990」ダークバーガンディと「9901」ブラックの2種類がある。バリーラストを採用しており、ポテっとした丸みのあるシルエットでありながらノーズの長さがあり美しい。最高品質のブラックコードバンが使用されており、履き慣らし使い込むことでコードバンの鮮やかな艶がより美しく輝く。ソールはダブルレザーソールで外周には360度グッドイヤーウェルト製法とスプリットウェルトによるコバのステッチがぐるりと施されているのも特徴の一つだ。

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「世界規模で希少なコードバン」

ALDEN(オールデン)を象徴する一つの特徴であるコードバンレザー。カーフやスエードなどの革靴も製造しているが、光沢のあるコードバン靴はブランドを代表する。ALDEN(オールデン)が使用するコードバンは、100年以上の歴史を誇る伝統的且つ世界的なタンナーであるホーウィン社からすべて仕入れている。特にシェルコードバンはヨーロッパの農耕馬からしか採取できない。現在では農業も林業も機械化されているため、農耕馬自体が非常に稀でに大きな個体も減っているため、サイズの大きい臀部の革も採取が困難になっている。

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「最高品質を保つ製造工程」

オールデンは創業当時から変わらずにアメリカの自社工場で靴を製造している。約200にも及ぶこだわりの詰まった製造工程はオールデンのシューズが評価される理由である。レザーの品質検査は毎朝必ず行われており、朝に行うのは柔らかな自然光の元でレザーを見極めるため。細かいキズや血筋の有無、力を加えた時にシワが入らないかどうかまで詳細にチェックする。使用されるのは厳しいチェックをクリアした最上の革のみであり、より細かい検査が求められるコードバンに関しては、社長自らが行う。

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「”9901″に採用されたバリーラスト」

9901ではALDEN(オールデン)の木型の中でも名作と呼ばれる「Barrie Last(バリーラスト)」を採用。ビジネス用として1950年代初期に開発されたバリーラストは、やや長めのノーズと狭めの履き口、ぽてっとしたプレーントゥのフォルム。オールデンを代表するラストだけあって、スタンダードでありながら伝統と歴史を感じる一足なのです。

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「ALDEN(オールデン)”9901″」の魅力を紐解く


「CRIPPER OXFORD」

CRIPPER(クリッパー)とはオールデンでは継ぎ目のない一枚の皮で一足を仕立てる仕様に使われる名称で、CRIPPER OXFORDはオールデンで990、9901の正式名称。通常の靴は切り返しなど型を取り、裁断してつなぎ合わせて行きますが、990、9901は希少な革を贅沢に使用している上に一枚革で製作される。ミシンの縫いは型の縫い付けではなく立体感を出すための手段に過ぎないのだ。

 

「不変で普遍的なデザイン」

ベーシックな5アイレットでありシンプルなデザインなのでカジュアルからドレッシーまで様々なスタイルやコーディネートに合わせることが出来る。アメリカ靴らしい武骨で男らしいフォルムでありながら、贅沢に使われたシェルコードバンで上品な雰囲気を演出している。

 

「世界で一足の靴に育てる楽しみ」

インソールとアウトソールのあいだには、クッション性を高めるために、松脂を練り込んだコルクが詰められている。このコルクは履き込むことで足型にそって沈んでいき、よりフィット感を向上させ、履きこむほど自分の足に合っていきエイジングを楽しむことが出来る。

 

「職人技が光るコバ」

9901のコバはウエルトとアウトソールを縫い合わせてから、底廻りを熟練の職人が回転するカッターにコバを押し当てて上下のブレ無く同一の幅に削っていく。コバに塗料を塗り、布バフでワックス掛け、丁寧な磨き、光沢を出しながら仕上げることで9901の魅力を最大限に引き出している。

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