L-2B(フライトジャケット)の歴史と特徴

第二次世界大戦直後から活躍したL-2B(フライトジャケット)です。世界大戦中はA-2が活躍しており素材はレザーを使用していました。レザーは大量生産が難しく、高価なジャケットな為に早急に違う素材での新たなライトゾーン用フライトジャケットの開発が急がれました。そこで当時、深刻な物資不足の中でも画期的な素材として注目されていた柔軟で軽量、安価なナイロンが採用されたL-2シリーズは最初のメモリアルなジャケットです。今回はその中でも軍採用期間も長く人気の高いL-2B(フライトジャケット)の歴史やデザイン、特徴、コーディネートや着こなしをご紹介していきます。

写真引用元

 

L-2B(フライトジャケット)の歴史


世界大戦直後から使用期間が始まり、ナイロンジャケットの礎を築いたL-2シリーズですが数々の変遷を経てL-2Bは1950年代から1970年代まで採用されていました。元々ライナーは同系色やナチュラルな色味ですが、61年にオレンジに変更されます。さらに60年代中期に入るとジッパーエンドのフラップが省略されます。初期モデルは希少性が高く、ヴィンテージマニアの間でも人気の高いモデルです。

写真引用元

 

L-2B(フライトジャケット)の特徴


同じく1950年代に開発され見た目も似ているMA-1ですが、L-2Bとは用途が大きく違います。MA-1はインターミディエイトゾーンと呼ばれる-10℃〜10℃まで適応できる気温域のためライニングが分厚くなっています。対してL-2Bはライトゾーンで10℃〜30℃の気温域のため、中綿が入っていないライニング、エポレット、フロント裾のみのストームフラップなどブルゾン感覚で羽織れる仕様になっています。

写真引用元

 

「中綿のないライニング」

前述した通りL-2Bは中綿がなく、さらっと羽織れる厚みのフライトジャケット。ライニングが薄い分シルエットもタイトになっているので、春先や秋口など肌寒さが残る季節の羽織には最適。ライニングの素材はレーヨンとウールの合織りが多く、ライニングにレーヨンを使用するのは滑りを良くし動きを妨げないようにするため。

 

「左腕のシガレットポケット」

MA-1にもある仕様だが、左腕にはジッパー付きのシガレットポケットとペンシルポケットが付いている。基本的に飛行中は禁煙のため、実際にタバコを入れるのかは不明だが、ちょうど入るくらいの大きさであることから名前が付いたと思われる。

 

「フロント裾のストームストラップ」

名前の通り雨や風の侵入を妨げるために付けられた仕様だが、それと共にジッパーの強度を補助する目的でも付けらる。中期型、後期型では一度廃止になったデザインだが、70年代に入ると再び設けられた仕様。

 

L-2B(フライトジャケット)のオススメコーディネート


全体の色味を淡めに統一して爽やかな印象にしたコーディネートです。インナーをパーカーにしてミリタリーらしさを抑えつつ、ホワイトデニムで軽やかさを演出。足元はコンバースでオーセンティックな着こなしです。タイト過ぎず程よいゆとりを出すことでバランスの良いカジュアルなスタイリングですね。ぜひ参考にしてみてください。

この記事が気に入ったら
いいね !をして最新情報をチェック!

関連記事

  1. renata

    ファッショニスタ“Kenji Cheung(張 振威)” 着こなし術

  2. CPOシャツの歴史と特徴

  3. M-65(フィッシュテールパーカー)の歴史と特徴

  4. ファッショニスタ、小木”Poggy”基史(ユナイテッドアローズ&サン…

  5. ファッショニスタ“LucaRubinacci(ルカルビナッチ)”着こな…

  6. pittiuomo

    【メンズドレス】2017-18秋冬、生地のトレンドと着こなし

  7. M-51(フィールドカーゴパンツ)の歴史と特徴

  8. 大人が履くべきイタリアのお洒落なデニムブランド特集

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com