OUTIL(ウティ)の歴史
-
2016年にデザイナー宇多悠也氏によってスタート。ブランド名のOUTIL (ウティ)は、フランス語で「道具」の意味。伝統的なフランスの技法や染色方法などの技術を求めて現地まで訪ね、作り手と直接コミュニケーションを通して、ほとんどのアイテムをメイドインフランスで制作している稀有なブランドでもある。ヨーロッパのワーク・ミリタリー、ユニフォームにパターンアレンジを加え“道具としての洋服”を丁寧に作り続けている。
OUTIL(ウティ)の特徴
「リアルなワークウェア」
フランスのワークウェアという手仕事でのものづくりというカルチャーを踏襲しながら、都会の街に馴染む着心地と洗練されたデザインを兼ね備えた服を製作。デザイナー宇多氏の洋服作りのインスピレーションは、フランスの景色や人との出会いから得ることが多い。人と人との繋がりを大切にしている宇多氏ならではの考え方だ。今日も新しいブランドが増え続けている世の中だからこそ、着古していくことで魅力が増していくOUTILの服はライフスタイルの一部として手元に置いておきたいブランドである。
「希少な編機で製作」
今ではかなり希少となった旧式の編機で製作されるなど、当時のワークウェアの特徴を抑えているという点も特徴。縫製もフランス海軍のユニフォームを縫っていた人たちにお願いしているのだとか。イメージソースに据えてものづくりをしているブランドはたくさんあるが、ここまで本物を作っているブランドはそう多くない。以前はバスクシャツの生地もフランス海軍のデットストック生地を使用しているなど忠実に再現するところはデザイナー宇多氏のこだわりが感じられる。
「当時の代表的な素材を忠実に再現」
フレンチヴィンテージに代表されるような素材を忠実に再現している。その中にはモールスキン、ブラックインディゴリネン、そして写真のペッパー&ソルト生地(通称ゴマ塩)などなど。もちろん生地作りから縫製までフランス製。立体的な弾力のある生地にリネンのシャリ感などワークウェアの特徴を最大限活かすことができる素材を使用している。同ブランドのものづくりの根本となっている特徴である。
OUTIL(ウティ)の定番モデル
「TRICOT AAST(トリコア)」
同ブランドを代表する名作バスクシャツ「TRICOT AAST(トリコア)」。特徴は何とも言えない抜け感を演出するビッグシルエット。バスクシャツといえば本来、ジャストサイズで着るスタイルが印象的であるが、デザイナー宇多氏によると恰幅のいいおじさんにも、細い女の子にも愛用してもらうためにサイズの概念を変えたそう。タックインしてブラウジングしても収まりがいいパターンに仕上がっている。生地を編むところから縫製にいたるまで全ての工程をフランス・バスク地方で行っており、伝統を重んじ新しきを生み出すこだわりを感じる。
「PANTALON SAIX(パンタロンセ)」
右側がツータック、左側に深めのワンタックと同ブランドらしい遊びの効いたアシンメトリーデザインのサロペット。コットン100%の生地を柳の枝や桑の葉を染料に用いて染色することで自然で深みのある色合いを演出。全体的にゆとりのあるシルエットによりリラックス感のあるデザインも魅力的である。
「MANTEU UZES(マントゥユーゼス)」
毎回、生地を変えながら製作されております名作の一着「MANTEU UZES(マントゥユーゼス)」デザイナーがフランスの地方をまわりながら出会った、1930年代頃のアンティークの絵画に描かれていた後ろ姿の羊飼い。その羊飼いが羽織っていたコートの前部分は一体どういうデザインなのだろうかという所からこの形が生まれたのだそう。ゆとりのあるオーバーサイズシルエットにハリのある素材感を使用することで美しいドレープ感を演出。着用と洗いを繰り返す事で、生地や色の風合いが増していく様が楽しみな一着になる。
OUTIL(ウティ)の取扱店
L’ECHOPPE(レショップ)
BEAMS(ビームス)
LOFTMAN(ロフトマン)
BLOOM&BRANCH(ブルーム&ブランチ)
etc・・・
※取扱はシーズンや店舗によって異なる場合もございます。