第一回と第二回で靴磨きの基本を抑えていただいたかと思います。今回はそのさらに先のステップ「ハイシャイン ポリッシュ」のコツをご紹介していこうと思います。ここまで興味の出ている方は、もう靴磨きの魅力に取りつかれているはずです。ポリッシュは靴磨きの中でも、コツがわからないと難しく挫折してしまう方もいるほどです。しかし、それ故奥深く魅力があるものです。
第二回【綺麗に磨くコツとは】
そもそも何でポリッシュするの?
ハイシャインとは、別名、鏡面磨きとも言いまして、様は「ピカピカに磨き上げる事」、靴の磨き方の技術のひとつです。一般的には「爪先部分など一部」を、鏡の様に光沢を与える仕上げ口紅・頬紅とかアイシャドウみたいな「メイクアップ」ようなものです。もちろん、見栄えだけでなく層を作り、皮を保護しているので細かな傷などは防ぐこともできます。
全体的にハイシャインをするのでは無く、爪先やヒールのみが吉です。部分的に施術し、効果的な光沢を与えてあげるのがポイントです。化粧と一緒で、厚化粧は厳禁です!!!
ポリッシュ手順
1.缶入りシューポリッシュを用意します。黒の靴には黒、茶の革には茶のシューポリッシュを使います。しみになりやすい革の場合、ポリッシュを塗るだけで色が濃くなりますので、元の色のままをできるだけ維持したい場合は、無色のシューポリッシュを使います
2.少量の水を用意します。たくさんの水は使いませんので、容器のふたを利用すると便利です。
3.乾いた布に、少量のシューポリッシュをとります。
4.シューポリッシュを塗っていきます。少し力をかけて、円を描きながら、つま先の先端から徐々に塗っていきます。できるだけ細かい円を描くように塗っておくと、最後につやが出やすくなります。
5.つやを出したい範囲にシューポリッシュを塗り終えたら、塗った部分に水を2~3滴たらします。画像のように、指につけた水をたらすと便利です。
6.塗ったシューポリッシュに、水滴を混ぜるように布で磨きます。高速&できるだけ細かい円を描きながら磨きます。多少の摩擦熱を起こしてシューポリッシュ(油)を水分で溶かして、革の表面に均一になじませます。
7.次に、また2~3滴の水滴をたらし,少量のシューポリッシュを布にとります。 たらした水滴と、布にとったシューポリッシュを混ぜるように、つま先の先端から塗っていきます。ここでも、できるかぎり高速&細かい円を描くように塗ることがコツです。摩擦熱+水でシューポリッシュ(油)が溶けてうまく均一に塗れます。
8.いよいよ仕上げです。ほんの少量(1~2滴)の水滴をたらします。ほとんど力をかけずに、革表面に触れる程度で、高速&円を描くように布を擦らせます。摩擦熱で、表面の凹凸が平らになってきます。みるみるツヤが出てきます。8の工程を繰り返し行うとより、輝きが増します。
最後に…..
これは、天気が良い休日にのんびりやることをおすすめします。完全に趣味の領域です。なおヒール部分にも実施していますが容量の関係でカットです。ヒールも同時に実施すると良いでしょう。