A-2(デッキジャケット)の歴史と特徴

ミリタリーのアウターを着たいが、無骨で男臭くなりすぎずカジュアルに着こなしたい時もあります。今回ご紹介するA-2(デッキジャケット)は、一見無骨な印象もありますが、無駄を省き現代的な機能とディティールが備わっているので、カジュアルなアイテムとの相性も良く幅広いコーディネートを楽しむことが出来ます。そんなA-2(デッキジャケット)の歴史と特徴、コーディネートをご紹介いたします。

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A-2(デッキジャケット)の歴史


1960年代、ベトナム戦争前期の頃に前身のN-1(デッキジャケット)に変わり、アメリカ海軍の艦艇乗組員用に作られたのがA‐2(デッキジャケット)です。A-2の中でも前期と後期に分けることができ、胸ポケットのフラップのデザインが変わるくらいで、ディティールに大きな違いはありません。一番の違いは生地の素材で、前期はコットン100%、後期はコットンとポリエステルの混紡となっています。

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A-2(デッキジャケット)の特徴


N-1(デッキジャケット)の後継モデルなので、基本的なディテールは受け継ぎながらも、様々な部分でアップデートが施されています。生産性とコスト面の改良の為、表地はコットングログランからバックサテンに、裏地はアルパカウールからナイロンボアへと変更されています。軽量化され、羽織った際の動きやすさが向上し、裾に設けられたアジャスターストラップや、フラップ付きの胸ポケットが付くなど細部が異なります。A-2はシンプルなデザインと必要最低限の機能性を兼ね備えているので、タウンユースで使いやすい仕様になっています。

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「ボアがない襟」

N-1(デッキジャケット)では、ライニングと同様のボアが襟にも付属していたが、A-2(デッキジャケット)では、ボディと同生地のバックサテンを使用したプレーンな襟が採用されている。ボアが無い分ボリュームを抑えスッキリ見えるため、フード付きのインナーを入れてもかっこいい。

 

「袖口のリブ」

袖口には、N-1(デッキジャケット)からの踏襲で段リブが採用されいる。袖口から入ってくる冷風を防いでくれるようになっており、リブのフィット感も程よい具合に調整されているので、ストレスを感じずに着用できる。

 

「フロントの比翼仕立て」

フロントは、比翼仕立てのボタン仕様に加えて、ジッパーの2重構造になっており、防風性と防寒性に優れている。またジッパーはYKKに継ぐ世界第2位のシェアを誇るIDEAL(イデアル)社製を採用している。

 

「裾のサイドアジャスター」

裾には幅を調節できるように、両サイドにアジャスターを装備しており、N-1(デッキジャケット)にはなかった仕様。着用時にシルエットの調整ができる仕様になっており、裾下からの冷風を防ぐようにも出来ます。

 

A-2(デッキジャケット)のオススメコーディネート


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ニューヨークトラッドの象徴とも言えるアメリカの映画監督であり俳優のウディ・アレン(WoodyAllen)のコーディネートです。ミリタリーアイテムの愛用者としても知られており、無骨になりやすいアイテムをバランスよくコーディネートしています。ブラウンのコーデュロイパンツに茶色の革靴で統一された着こなしです。ボストンのアイウェアとも相性良く、ミリタリーアイテムをクラシックに着こなしてみてはいかがでしょうか。

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