CONVERS(コンバース)とは?
2003年に買収され、今はナイキの子会社であるコンバース(Converse)。日本においてローテクスニーカーの最も人気のあるスニーカーブランドです。シンプルが故にどんなファッションにも合わせ易くスニーカー自体の価格もう安価であり、様々なカラーやパターンのバリエーションがあるため、何足も持っている人が少なくありません。そんなコンバースのスニーカーの歴史を紹介しながら魅力に迫ります。
”CONVERS(コンバース)の歴史”
1908年のアメリカ、マサチューセッツ州にてラバーカンパニーを営んでいたマーキス・M・コンバースは、地元の降雪量の多さと、湿地帯等が続く地域性に注目し、コンバースを設立しました。そこで雨や雪の中でも作業の出来るラバーシューズを製造し、それが品質の高さから圧倒的な支持を得て、1910年には従業員350人を超える地元の有力企業へと成長して行きました。しかし、作業用のラバーシューズは雪の多い冬場に需要が集中してしまい、夏場の低迷期の売上げに困りました。そこで通年での需要が安定する物は無いかと考えた創始者が注目したのがバスケットボールというスポーツでした。
当時YMCAで教鞭をとっていたネイスミス博士が、冬場に出来るスポーツとして考案したこのスポーツに着目し、コンバースは試行錯誤を繰り返して1917年に世界初のバスケットボール専用スニーカーを作成。それが今でも多くの人に愛され続ける『ALLSTAR(オールスター)』なのです。驚く事に、この時完成した初期のオールスターと今のオールスターを見比べても殆どスタイルが変わりません。それほどまでに完成された機能とフォルムのスニーカーは、すぐにバスケットボールプレイヤーから支持され、当時のスタープレイヤーであるチャールズ・H・テイラーが現役時代を通じて愛用し続けた事で有名となりました。
”CONVERS(コンバース)の歴代スニーカー”
- 1917年-先ほど解説した不動の定番スニーカーである【ALL STAR】が発売。
- 1935年-今でもコンバースの代表スニーカーとして人気を持つ【JACK PURCELL】が発売。
- 1940年-テニス専用の【SKID GRIP】が発売され、スケーターにはミッドカットの【CAN-RAD】が人気を博す。
- 1969年-後に【ONE STAR】の原型となるバスケットボール用スニーカー【JACK STAR】が発売。
- 1976年-バスケットボール選手ジュリアス・アービングのプレーを支えた【PRO-LEATHER】が発売。
- 1985年-シューレースが足の外側につけられた画期的デザインのスニーカー【THE ODESSA】が発売。
- 1986年-ラリー・バードとマジック・ジョンソンを起用し話題となった【WEAPON】が発売。
- 1996年-衝撃吸収の為のリアクトシステムを搭載しマイナーチェンジした【ALL STAR2000】が発売。
- 2008年-コンバース生誕100周年
CONVERS(コンバース)の着こなし!!
”CONVERS(コンバース)×カットソー”
コンバースをハイカットを使用し、コーディネートする際は基本的には細身のパンツで合わせるのが吉。ルーズなパンツや股下が余っているものだと足回りのボリュームが出すぎてしまうためこのコーディネートの様にスッキリとしたバランスで合わせたい。
ホワイトパンツにボーダーのカットソーでマリンテイストに。こういったシンプルな装いにコンバースはぴったり。サングラスのフレームをホワイトにし、全体をホワイトトーンでまとめ上げることでちょっとリッチな大人マリンスタイルを作り上げている。
これぞ王道とも呼べる合わせ方だろう。カットソーにデニムにコンバース。夏はこのくらいシンプルで良いのではないだろうか?と思わせるほど普遍的かつオススメの合わせ方だ。ポイントは1つ。デニムで合わせる場合は”ロールアップ”する事。シンプル過ぎる装いの中にも遊びや抜け感を演出する事でこなれ感が出るのだ。
トップスでオーバーサイズ気味のインナーを合わせる場合はローカットのコンバースがオススメ。綺麗なVラインのシルエットを意識するとハイカットではボリュームが出過ぎてしまい野暮ったい印象になってしまう。
“CONVERS(コンバース)×ジレ”
程よくコーディネートにアメリカの匂いを加えたい時はコンバースは最適だろう。近年、ジワジワとトレンドとして注目されている”ミックススタイル”ショールカラーのジレというイギリスのビスポークを思わせるアイテムにインナーとコンバースでアメリカらしい雰囲気を上手くミックスさせている。更には色味をアズーロエマローネで合わせる事でイタリアらしい雰囲気も取り入れており三ヶ国の雰囲気が絶妙にマッチしている。
ある程度洋服を知っている人程、ブランド背景やブランドの出身国などを意識してコーディネートに組み込む。コンバースの絶対的な”アメリカ”の雰囲気にネクタイを合わせるのであればクラブタイは間違いないだろう。ポイントとしてはこの手のコーディネートをする際は先ほどお伝えしたミックススタイルを意識する事。シャツはタブカラーやボタンダウンなどのコテコテのアメリカンなアイテムで合わせず、ワイドカラーなどのイタリアの雰囲気を取り入れる事でやりすぎず、洗練された印象を保つことが出来るのだ。
“CONVERS(コンバース)×シャツ”
このスナップはかなり上級な合わせ方だが、所々に遊びが効いていて非常に面白い。先ずは全体をブルートーンでまとめ上げる事でコーディネート全体の”統一感”を演出。続いてシャツの上にカットソーを合わせる事でスラックスに程よくマッチさせている。例えばシャツだけだとかっちり見えすぎてしまい、コンバースが悪目立ちしてしまう。逆にカットソーだけではプリーツ入りのスラックスに対してカジュアル過ぎる。だからこそカットソーとシャツのレイヤードなのだ。全てのアイテムを主役に引き立てる素晴らしいコーディネートになっている。
チノパンにプルオーバーシャツなんてのも男臭くて、面白い。無骨な男らしい雰囲気にもコンバースは良くマッチする。シューレースを赤に変更する事で単調な色合いのコーディネートに上手く差し色として効かせている。コーディネートに合わせてシューレースを変えるなんてのも面白い。
“CONVERS(コンバース)×ジャケット”
都会的なコーディネート。デートなどでさらっと着ていったら好印象間違いない。セットアップに対してカットソーとコンバースで”ハズシ”なんて鉄板で簡単に見えるだろうがサイジングと色の合わせは完璧にしないといけない。特に、さりげなく見えている”足首”は大事なポイント。さりげない気遣いができてこそ鉄板と呼ばれるコーディネートも着こなす事が出来るのだろう。
“モノトーンのハズシに”
一見難しそうな原色のコンバースも全体をモノトーンで統一させ、”ハズシ”として合わせると非常にカッコ良い。やりがちな色対色のコーディネートも上手くいけばカッコ良いがモノトーンのハズシなら誰でも簡単に合わせる事が出来るのでオススメ。
最後に・・・
基本的に靴は毎日連続して履くと痛んでしまい、早くダメになってしまいます。革靴もスニーカーも、何足かをルーティーンで回して、連続着用を避けるのがベスト。
コンバースの全ラインを1足ずつでも持って、規則正しくルーティーンで履きまわしてもいいですね。靴が主役のコーディネート!なんてのもオススメ。是非、コンバースのスニーカーを持っている人もそうじゃない人も、手にとってみてください。