VALSTAR(ヴァルスター)の歴史
VALSTARのスタートは1911年のイタリア、ミラノ。イギリスのEnglish Fashion Waterproofという企業がミラノに初のトレンチコートファクトリーを創設したことが始まりです。当時のミラノ出身のディレクターは大変旅好きであり、英語も堪能だったのですが、特にエレガンスと品質を見極めるセンスに長けていました。彼は直ちに自身のフィロソフィーに従って、最良の生地だけを使用した最高の品を作ることに専念しました。それから100年経った今、VALSTARはイタリアの紳士服の歴史を語る上で欠かせない重要な役を担っています。VALSTARのデザインや品質は時代とともに進化し、多くの場合に時代の最先端を行っていたために、他社によるコピー商品等も登場しました。
VALSTARINO(ヴァルスタリーノ)とは
「ヴァルスター社」が展開するブルゾンブランド。1935年には“ブルゾンの原型”と称される「バルスターブルゾン」を発売して世界的ヒットとなりました。そのモデルを中心にヴァルスター社が新たに展開するレーベル「ヴァルスタリーノ」では、伝統的なブルゾンをよりカジュアルにリファインして展開されています。
VALSTAR(ヴァルスター)といえば・・・
1920年代のアメリカ陸軍航空隊のパイロットA-1。フライトジャケットというアメリカ陸軍航空隊が1927年に採用した飛行用ジャケットで、有名なA-2の前身にあたるモデルです。このデザインをベースにしつつも細部を変更しスエード素材にしたブルゾン「ヴァルスタリーノ」を、イタリアのバルスター社が1935年に作りました。このブルゾンは現在もつくられており、日本では2000年代後半にメンズファッション誌などが「イタリアの定番レザーブルゾン」として大々的に紹介したため、日本のファッション業界ではA1タイプのジャケットを「バルスタータイプ」などと呼んでいます。
VALSTARといえば父親から息子へと代々受け継がれる商品。現代にもおいてもまだその人気は衰えず、上質なスウェード素材を使用したショート丈に、袖口と襟のリブ、そして二つの大きなアウトサイドポケット付きと言った基本的なデザインは1935年当初から全く変わっていないのです。唯一の違いは新しい世代ごとに変わっていく人々の体型に合わせてフィッティングを調整していることなのです。一生愛せる普遍的なデザイン。それがVALSTARなのです。
VALSTAR(ヴァルスター)の取扱店
BEAMS(ビームス)
UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)
EDIFICE(エディフィス)
SHIPS(シップス)
ESTNATION(エストネーション)
ADAM ET ROPE'(アダムロエペ)