BDUジャケット(リップストップ)の歴史と特徴

今回は、ミリタリー要素が色濃いアイテムでありながら、春先や秋口などに中間服として、軽快に羽織れるジャケット「リップストップBDUジャケット」を紹介させててください。実用性が追求されたシンプルでプレーンなデザインは、幅広いシーンでの活躍が期待できます。また、流行に左右されないアイテムのため、長く愛用して経年変化を楽しむこともできます。

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BDUジャケットの歴史


アメリカ軍に採用され、兵士に着用されていた戦闘服、Battle Dress Uniform(バトル・ドレス・ユニフォーム)の略。作業服としても着用されています。陸軍、海軍、空軍の戦闘服を統一するために開発された「フィールドジャケット」と言われています。

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BDUジャケットの特徴


ミリタリーウェアなのに素材やディティールが非常にシンプルなのがこの「BDUジャケット」。様々なブランドがこれをモチーフに商品を作っています。シャツ感覚で羽織ることが出来る上にその絶妙な雰囲気からもどんなファッションスタイルにも溶け込ますことが出来ます。コットン100%のリップストップ生地。薄手の生地は軽量ながらも、耐久性に優れており、オールシーズン着用ができます。長く着続けることでリップストップ生地特有の経年変化も楽しめるという優れもの。

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「リップストップとは」

1960年代半ば、BDU(戦闘服)への使用を目的に米軍で開発された生地の織り方です。ジャングル、砂漠等の熱帯地ゾーンでの通気性と強度を兼ね備えるために5~8mm間隔に補強糸が格子状に織り込まれた若干薄手の生地で、その名称の『Rip Stop』は破れ(Rip)を防止(Stop)する事を意味します。碁盤の目状にナイロンの繊維を縫い込み、万が一生地が裂けてもそれ以上の進行を防ぎます。

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「ダブルエルボー」

特に強度を必要とする肘部分には、生地が2重になったダブルエルボーが採用されています。同色のエルボーなのでコーディネートのアクセントを与えすぎないのも愛されるポイントの一つです。

 

「スッキリした襟」

トップボタンを留めれば、シャツのようにスッキリとした印象で着用できます。無駄がなくカットソーの上から羽織りやすいディティールです。

 

「比翼仕立て」

フロントの比翼仕立てや、ポケットのフラップの構造などから、着用時にボタンが見えないデザインとなっている。中に隠れているのは、雰囲気あるこんなミリタリーボタンです。

 

「ウッドランド」

「BDU」で、代名詞とも言えるのが”ウッドランド”という1981年に採用されたカモフラージュ柄です。森林地帯(=ウッドランド)での着用を想定して開発され、”カモフラージュ柄”の代名詞的な傑作パターンです。

 

「BLACK357」

製造期間は1997年の僅か1年間のみで、米軍の実物には珍しいブラックカラーの特殊なBDUジャケットはアメリカ軍の中でも一部の部隊にのみ使用された貴重な近代ミリタリーアイテムです。

 

BDUジャケットのオススメコーディネート


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今の気分ならサイズ感を2サイズほどあげてゆったりと着てあげるのがオススメです。BDUジャケットは薄手だからこそレイヤードしやすいのがポイント。パンツを含めて全体のバランスを考えながら上手にレイヤードをしてみてください。ルーズなシルエットが苦手な方はブラックをチョイスするとこのコーディネートの様にまとまりやすく旬な雰囲気を作りやすいです。是非ご参考にしていただければ幸いです。

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