CIRCORO1901(チルコロ)の歴史
CIRCOLO 1901〈チルコロ1901〉は南イタリアのバーリに本拠地を置くテキスタイルカンパニー S.G.L.社が展開するブランド。20年間テキスタイルメーカーのS.G.L.社で経験を積んだジェラルド・ダルジェーニオ(Gennaro Dargenio)が、面白半分で発表したスウェットジャケットが話題を集め、ブランドとして本格的に始動。冗談のようなエピソードだが事実です。S.G.L.社といえばテキスタイルメーカーとしては、1901年より継続している老舗です。ちなみに、チルコロ(circolo)はイタリア語でクラブ、サークルの意味があります。
「イージークラシック」のコンセプトを掲げ、リラックスできるスウェット素材を使いながらも、仕立てはクラシックにこだわる姿勢が人気の理由です。スウェット素材のリラックスした風合いは、バーリと同じく南イタリアに位置するナポリのスタイルを思わせます。
CIRCORO1901(チルコロ)の特徴
「異素材ながらも伝統的な仕立て」
スウェット素材の衣類は、ロックミシンをはじめとした特殊ミシンを使用して製造されるのが一般的だ。一方、チルコロのジャケットは、テーラードの基本に沿った縫製をほどこしているのが特筆すべき点です。ラペルなどのステッチにはハンドステッチライクな仕様を採用したり、内部の縫い代の始末にパイピングを施すなど、テーラードジャケットの基本に沿った縫製は見事です。
「アンコン仕立てによる最高のリラックス」
ブルゾン感覚で気軽に羽織れるアンコンジャケットの仕様に、スウェット素材が加わったチルコロのジャケットは究極のリラックスジャケットといっても過言ではないでしょう。前述のように、スウェットのような異素材を使用したジャケット作りはとても困難です。更に、中の構造も美しく仕立てる徹底ぶりは、さすがイタリアブランドといったところでしょうか。(身頃の裏地や資材を省くことで、スウェットの生地感を活かしつつも、着脱をスムーズに行うために袖には裏地を使用。)
「織物の風合いをスウェット生地で再現」
テキスタイルメーカーならではの生地加工に注目すると、チルコロが高評価を獲得する理由がわかる。遠目では布帛と見分けがつかないほどのプリント技術や、ダイイング加工という絞り染めによる柄の製作は、スウェットのリラックス感を残しながらも、ウールの布帛に負けない風合いを再現しています。実際に手で触れて初めてスウェットとわかる素材感が非常に新鮮です。
CIRCORO1901(チルコロ)の取扱店舗
日本ではこのブランドを広めたと言ってもいい”ビームス”を筆頭に、エディフィス、バーニーズニューヨークで展開している。2017SSから大人の為のセレクトショップ”ESTNATION”でも取り扱いが始まるなど勢いは止まりません。又、先シーズンからはセレクトショップでの”別注”アイテムも出ております。お店ごとの味の以外も楽しんでいただけます。