華麗なる

私が着こなしの参考にしたお洒落な映画「華麗なるギャツビー」

私自身とても大事にしている言葉が「古きを温めて新しきを知る」”温故知新”です。特にファッションにおいてはとても重要なことだと認識しています。過去の人々が積み上げてきた洋服の歴史、特に男の象徴でもある”スーツ”は色あせない魅力が詰まっています。その歴史を現代に解釈し、それを新しいクラシックとして自分自身の着こなしとして昇華させることが私の洋服を着るうえでの一番の楽しみでもあります。今回ご紹介させていただく、「華麗なるギャツビー」は”スーツ”の着こなしがとても魅力な映画です。私自身、何回も見返し度々、インスピレーションをもらいました。昨今のクラシックブームもあり、今一度”着こなし”に特化して見ていただくととても面白いと思います。

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あらすじ


ジェイ・ギャツビーとの出会い

ニック・キャラウェイ(トビー・マグワイア)は、エール大学卒業後、第一次世界大戦の服役軍人となった。終戦後、アルコール中毒症になって、パーキンス・サナトリウムで精神科医にカウンセリングを受けている。彼は、ギャッツビーについてドクターに語り出した。1920年代、作家志望のニックは、アメリカン・ドリームを追い求め、故郷の中西部からニューヨークへとやって来た。宮殿のような豪邸で毎夜豪華絢爛なパーティーを開く謎めいた大富豪ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)の隣に居を構えていた。

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デイジーを愛し続けるギャッツビー

港を隔てた向こう岸には、いとこのデイジー(キャリー・マリガン)とその夫で女好きのトム・ブキャナン(ジョエル・エドガートン)が住む邸宅があった。そんなある日、ニックはギャツビーから彼の生い立ちを打ち明けられる。裕福な名家に生まれ、ヨーロッパで宝石や名画に囲まれた贅沢な暮らしを送った後、戦争で数々の勲章を受けて英雄となり、両親が亡くなった今は天涯孤独の身だという。だがそんな出来すぎた話に、ニックは「ギャツビーは何かを隠している」と直感する。ニックはギャッツビーの過去を知る人物らに会い、次第にギャッツビーの人物像が明らかになっていく。ギャツビーとデイジーは1917年、ケンタッキー最大の都市ルイビルに暮らしていて恋人同士だった。だが、ギャツビーが戦地に赴くと、デイジーはトムと出会い、結婚することになるそれ以来もギャツビーはデイジーへの想いが捨てきれず、ずっと愛し続けている。毎夜、パーティを開いていたのも、いつかデイジーが姿を見せるのではないかと期待していたからだ。

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マートルの死

ある日、ギャッツビーのロールスロイスが、トムの愛人・マートル・ウィルソン(アイラ・フィッシャー)を撥ねて死亡させてしまう。だが、運転していたのはデイジーであった。イライラとした気持ちを落ち着けるために運転したのだったが、その最中に、マートルを死亡させてしまう。マートルの夫であるジョージ・ウィルソン(ジェイソン・クラーク)は、マートルが持っていた真珠の首飾りを「誰にもらったのだ?」と問い詰めた。その喧嘩のやりとりの中、マートルが飛び出して、交通事故が起こったのだ。マートルを死亡させたのがギャッツビーであったことを知ると、ジョージは「ギャッツビーがマートルの愛人だったのではないか」と思い込んでしまう。ジョージは、拳銃を持ってギャッツビーの邸宅に乗り込む。

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ギャッツビーの死

デイジーからの電話を待つギャッツビーのもとで、電話のベルが鳴る。受話器をとったギャッツビーの背後から、ジョージはギャッツビーを撃つのだった。それを聞いていたのは、ニックだった。電話をかけたのは、デイジーでなく、ニックだったのだ。
ニックの耳もとの受話器から、もう一発の銃声が聞こえる。ジョージが自身の頭を撃ちぬいたのだった。ギャツビーの死後、メディアはマートル・ウィルソンの不倫相手および轢き逃げの犯人としてギャツビーを報じていた。ギャツビーの邸宅には記者が溢れ、開いた棺に群がっていた。葬儀のことをデイジーに連絡しようとすると、夫トムと娘ともども荷物を纏めてニューヨークから去ってしまっていた。ギャツビーの葬儀に列席したのはニック1人だった。……話は再び現在のニックに戻る。ニックは、ギャッツビーとの関わり合いを回顧録としてまとめた。「GATSBY」というタイトルの回顧録であったが、ニックは、「Great GATSBY」とタイトルを改めた。

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衣装提供は”ラルフローレン”と”ブルックスブラザーズ”


1974年公開の「華麗なるギャツビール」ラルフローレンがウェアデザインを担当しています。ラルフ・ローレンは、F・スコット・フィッツジェラルド原作の小説『グレイト・ギャツビー』が生まれた1925年頃のメンズファッションの忠実なレプリカではなく、ギャツビー・ルックという現代人が着てもカッコイイと思えるファッションを生み出しました。特に特徴的なのが、レッドフォードの着ていたピンクの麻のスーツ。レッドフォードのギャツビーといえば「これ!」というぐらいの代名詞的な姿でもあります。洗練されたクラッシックさを醸しつつ、斬新だけれどうるさくないピンク色の麻のスーツは、作中でも印象的なシーンで用いられており、そのファッションとギャツビーとの台詞とも相まって私たちの脳裏に焼きつきます。

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2013年公開の「華麗なるギャツビー」ブルックスブラザーズとのコラボレーション。実はこのブルックスブラザーズは原作者フィッツジェラルド愛用のブランドでした。そんなフィッツジェラルドが描いた世界ですから、彼の頭の中ではギャツビーがブルックスブラザーズを着ていたことは間違いないのです。まさにF・スコット・フィッツジェラルドが頭に描いた世界を現代に蘇らせた一作ともいえるでしょう。私自身、ブルックスブラザーズが作る衣装はまさに現代から解釈された、「華麗なるギャツビー」の正解なので大好きです。

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この着こなしが気になる!!


”ピンホールシャツ”引用

この麻のピンクのスーツにベージュとブラウンのレジメンタルネクタイ。締めはピンホールシャツ。しびれるほどカッコイイですね。最近ではタブカラーシャツやピンホールシャツも定番になってきましたが、ピンホールシャツって何でこんなにもスーツとネクタイを惹きたててくれるのでしょうか?暖色のピンクにたいし、温かみのあるベージュとブラウンのレジメンタルネクタイという合わせもエレガントです。主張の強い色でのコンビネーションも良いですが、こんな上品な色合わせもしたいものですね。

 

”クラシック感のあるカジュアル”

この映画で忘れてはいけないのは”トビー”の着こなしです。ディカプリオの着こなしに目がいってしまいますが、彼の基本に忠実な着こなしは、静かな佇まいな”ジェントルマン”を連想させます。特にカジュアルスタイルは素敵です。グリーンのショールカラーに薄いベージュのシャツにボウタイ。皆さま、こんな休日はいかがですか?カフェで本を読みながらコーヒーを飲みたくなる。そんなコーディネートです。この着こなしの味噌は”三段階”です。Vゾーンの構成する3色、一番下に着ているシャツに一番薄い色を持っていき、次に着ているニットを二番目に濃い色。一番体に離れているボウタイを一番濃い色にする。あえて、どのアイテムも”主役にしない”。こういう技も面白いものです。

 

最後に・・・


この映画で一番の名言は

 

「女性の嘘は、深く責めることの出来ないことの一つだ」 ニック・キャラウェイ

 

女性を惹きてる着こなしをしている彼らに注目してみてください。

 

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