ファッションアイテムとして定番となりつつあるミリタリージャケットですが、その中でもM-41(フィールドジャケット)はアメリカ陸軍の最初の戦闘服として生まれました。映画「プライベート・ライアン」でミラー大尉(トム・ハンクス)が着用していたモデルです。野戦用として開発されながらも、民間のウィンドブレーカーを参考にしたとも言われ、ファッションとして着用できるのも頷けるディティールです。今回はそんなM-41(フィールドジャケット)の歴史と特徴、コーディネートをご紹介いたします。
M-41(フィールドジャケット)の歴史
M-41(フィールドジャケット)の正式名称は「JACKET FIELD O.D」と言います。1930年代初頭からアメリカ陸軍は野戦用ジャケットの開発を進めいくつかの試作品を作っていました。そのスペックと仕様をプロトタイプにして、実際に部隊で運用が始まったのが1939年から1940年頃で1940年の9月に正式に採用が決定されました。大量生産が始まったのが1941年に入ってからなので、一般的にM-41(フィールドジャケット)と呼ばれるようになりました。
M-41(フィールドジャケット)の特徴
このM-41(フィールドジャケット)はM-43やM-65というフィールドジャケットの名作と呼ばれるモデルに繋がっていく元祖と呼べるデザインです。しかし表地のコットンポプリンが薄く、アフリカ戦や地中海戦線向けにつくった強度も不足気味だったため、約3年で生産中止となります。戦場での実用性は物足りなかったのかもしれませんが、タウンユースとしては問題なく、むしろディティールとシルエットは現代に通ずる素晴らしさを持ち合わせています。
「袖口と裾のアジャスターボタン」
「名品のTARON(タロン)ジッパー」
「背中のアクションプリーツ」
M-41(フィールドジャケット)のオススメコーディネート
アースカラーの同系色でまとめたシンプルなコーディネートです。ハット、インナー、足元を黒で締めることによって全体がミリタリー過ぎずまとまっています。エンジニアド・ガーメンツでもデザインソースとして使用されました。インナーをボーダーにして、デニムを履けばよりカジュアルな印象で着こなす事ができるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。