【韓国ドレス事情】お洒落なセレクトショップTailorable&coテーラーブルでオーダーしてきた

韓国のセレクトショップやクラシックシーンが今盛り上がっているのを皆さんご存知だろうか?我らがファッショニスタ、ユナイテッドアローズの鴨志田氏、メンズEXなど日本のドレスシーンを牽引する物達がこぞって韓国を訪れている。私達、RENATAスタッフも韓国のファッションの魅力に引き込まれ、もう既に数回にわたり、韓国のセレクトショップやテーラーを訪れている。今回ご紹介する、テーラー兼セレクトショップのTAILORBLE(テーラーブル)は韓国の中でも一際目立つ、センスの良いお店ですのでご紹介させてください。

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Tailorableについて


2007年、HO BEEN KWAK氏が創業したテーラー兼セレクトショップブランド。

創業者のHO BEEN KWAK氏は良い物を追求した結果、クラシックスタイルに辿り着き、英国でスーツの仕立てを学んだのち、20歳という若さで韓国ソウルにTAILORABLEを立ち上げた。

オーダーメインでセレクトショップというのは日本でも馴染みのある、光景ではあるがパターンオーダーではなくビスポークでスーツを作れるというのは意外と少ないのではないのだろうか?

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こだわり抜いたセレクトアイテム


・TIE YOUR TIE(タイユアタイ)

・TRAMAROSSA(トラマロッサ)

・JOHN LOBB(ジョンロブ)

・LOAKE(ロ-ク)

・SOLOVIERE(ソロヴィエール)

・BRESSAN(ブレッサン)

・VINTAGE WATCH(カルティエ、ロレックス) 

・EYE WEAR(鯖江製の物)  etc…

 

基本的にはビスポークがメインのお店なので、日本のセレクトショップに比べるとセレクトされてるブランド数は少ない。しかし、一点一点が自身のブランドである「TAILORABLE」に合うこだわり抜いたアイテムで揃えてあり、伝えたい世界観とセンスの良さをひしひしと感じることが出来た。

 

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「TIE YOUR TIE」のニットやイタリアのパンツブランド「トラマロッサ」のデニムなどが並ぶ。お洒落なイタリア人のクローゼットの様に無駄のないディスプレイ。無駄な物がなく男が必要最低限の物がしっかりと置いてある。色合わせのセンスも良く参考にしたい。

 

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オーナーの「HO BEEN KWAK氏」はTIE YOUR TIEの元日本代表でもある「加賀健二氏」とも交流があるせいかネクタイは全てTIE YOUR TIEの物で統一されていた。別注しているアイテムも幾つか見られた。日本ではあまり流通していない剣先の細いスフォデラートのネクタイをチョイスしていたりと、韓国らしい新しい視点での「クラシック」を垣間見ることが出来た。

 

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店に入るとすぐに見えるシューズコーナー。

 

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熟練された職人がハンドメイドで作るシューズブランド「BRESSAN(ブレッサン)」デザインと素材にこだわった靴たちは、全てMADE IN ITALYでヨーロッパで人気のブランド。 カジュアルなデザインで履きやすさ・歩きやすさ共に抜群なシューズとなっている。 ユーズドっぽいデザインがポイント。カジュアルデザインだけれど、どこかヨーロッパを漂わせる上品なシューズとなっている。

 

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日本でもお馴染みのSOLOVIERE(ソロヴィエール)。こういった、世界的に注目されているブランドをしっかりとバイイングしている点もTAILORABLEのお店の嗅覚を信じることが出来る。スーツスタイルに合わせても程よい抜け感を演出することが出来る。個人的に最近最も気にっているブランドの一つ。

 

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英国王室御用達ブランド「Loake(ローク)」が陳列。日本ではあまりみかけないブランドだが海外のセレクトショップでは度々見かけるこのブランド。価格帯も3万円~とグットイヤー、このディティールを考ると非常に魅力的な値段。もちろん免税をすることもできるので海外のお店で見つけたときはチェック必須。

 

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ドレスマンの憧れでもあり、妖艶な色気の漂うカルティエの「マストタンク」やはり痺れるほど格好良い。こういったセレクトショップで陳列されいると雰囲気も相まって一層この時計の魅力を感じることが出来る。

 

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ロレックスのヴィンテージウォッチが並ぶ。ドレススタイルに合う時計は慎重に選ばないとスーツのエレガントさが無くなってしまう。その点、ロレックスを選択しておけばまず間違いなく相性が良いでしょう。

 

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鯖江で作られている眼鏡のPOP UP EVENTが開催されていた。

 

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テーラーでの必需品サスペンダーもしっかりと提案されいる。

 

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発色の良いソックスが並ぶ、一部「TIE YOUR TIE」のソックスも展開されていた。

 

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香水はパリの「ROBERT PIGUET(ローベルピゲ)」店内も上品な香りが漂う。

 


お洒落な店内


絵画

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オーナーである「HO BEEN KWAK氏」が親交のある友人に書いて頂いているという絵画。TAILORABEらしく、ドレススタイルを描いた絵画がお店にマッチし、お洒落な雰囲気を醸し出している。

 

ipad

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店内にあったipad。オーダーする際の参考になるようにと、staffのコーディネートをスクリーンで流していた。

 

カタログ

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TAILORABLEでは、シーズン毎にカタログを作成し、テーマであったりオススメを提案している。

 

自転車

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ディスプレイとして青い壁や生い茂る草木によくマッチした自転車が置いてある。1つ置いてあるだけで雰囲気がグッと明るくなり、雰囲気が一層良くなっている。

 


気になるディスプレイは…


アパレルショップに置いて、最も重要と言えるディスプレイ。店内のディスプレイでは、当然商品をいかに格好良く、綺麗に見せるのは勿論だが、外から見えるウィンドウディスプレイもお客様の入店を促す重要な役割を果たす。tailorableでは、テーラーブランドということもあり、軸となるスーツ、ジャケットをお洒落に着こなしたディスプレイに目が惹かれる。

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入口を入って頂くと正面に見える、ネイビーストライプとグレーストライプのスーツは創業10周年を迎えたTAILORABLEがイタリアを代表する生地メーカー「CANONICO(カノニコ)」に別注をした生地で仕立てたスーツがディスプレイされていた。TAILORABLEでは、パンツのウエスト部分にドローコードをつける仕様やニットポロなどを合わせて、スーツをカジュアルに着流すスタイルを提案していた。勿論、着数が限られている限定物になる為、早い者勝ちのだ。

 

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スーツを仕立てるテーラーとして欠かせないのが、タキシードなどのフォーマルウェアだろう。中央に置かれたベーシックな着こなしから、グレーのシャツにグレンチェックの蝶ネクタイを合わせたカジュアルパーティーでも使えそな着こなしと、フォーマルウェアだけでも着こなしの奥深さが伺える。

 

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1階のウィンドウディスプレイは二つある中、こちらはオーリブグリーンのコットンスーツにベージュのナイロンコートを合わせたコーディネート。コントラストもあまり付けず、アースカラーで纏めた色合いが絶妙の組み合わせだ。また、テーブルの上に置かれたTAILORABLEのカタログ写真や壁に掛けられた絵画など、一つ一つに拘りが感じられる。

 

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1階のウィンドウディスプレイのもう片方がこちら。バルスターブルゾンにポロシャツを合わせて、コットンパンツにスニーカーとスポーティーな装いで纏めている。あえて、トルソーは使わず、ハンガーラックに吊るしているのも、片方と差別化が出来るよう工夫されていた。

 

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2階のウィンドウにも2つがディスプレイされており、上記でご紹介したワインレーベルで仕立てられたドレスの着こなしがメインとなっていた。写真では分かりづらいが、左側がネイビーのソリッドスーツ、右側がオリーブとグレーを混ぜたようなソリッドスーツをコーディネートしていた。ちなみに、この2体のスーツもTAILORABLEの10周年記念で「CANONICO(カノニコ)」に別注をした生地だという。

 

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こちらは、タキシードとジャケパンスタイルで構成されたディスプレイ。2体のコーディネート共に黒から白にかけてのモノトーンで纏める事で、統一感を持たせたディスプレイとなっている。ウィンドウだけでも、計4箇所にディスプレイをされていたが、日本のショップを含めてここまでウィンドウディスプレイがあるのも中々珍しいだろう。

 


選べるLABEL(レーベル)


Tailorable(テーラブル)では3つのレーベルから自分に合うものを選択することが出来る。それぞれ特性はあるものの一貫して抜群のディティールとシルエットを誇っている。

 

「1階 BLUE LABEL(ブルーレーベル)」

基本的にはマシンメイドで作られるレーベルだが、仮縫い、マスターテーラーの採寸、豊富な生地選び、ディティールを細かく選んだりとしっかりとオーダーの醍醐味を味わうことが出来る。マシンメイドの分、価格もスーツで10万円~とかなり良心的な値段設定もありがたい。

 

「2階 WINE LABEL(ワインレーベル)」

TAILORABLE(テーラブル)では最高峰のレーベル。ボタンホールを始め全ての工程をハンドメイドで作成。値段設定は生地によっても変わるがスーツで25万~とフルハンドメイドのオーダースーツでは価格も良心的だ。

 

「WHITE LABEL(ホワイトレーベル)」

結婚式用スーツとウェディングドレスのカスタムメイド、ヘアスタイリングやメイクなどの結婚式成功のためのすべてのプロセスを担うレーベル。各分野の韓国で最高のアーティストたちが集う。

 


オーダーの流れ


1.スタイル選び

オーダーするにあたり、一番最初に決める事はスタイル(アイテム)だ。TAILORABLEでは、スーツ、ジャケット、コート、パンツ、ジレ、シャツ、ブルゾンと幅広いアイテムでオーダーする事が可能となっている。

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2.生地選び

さて、どのスタイルでオーダーをするか決まれば、次は生地選びが始まる。TAILORABLEでは、イタリア、イギリスを中心とした豊富な生地バンチを取り揃えている。例がこちら…

・ALBIATE(アルビアーテ)

・CANONICO(カノニコ)

・DRAPERS(ドラッパーズ)

・GOLDENTEX(ゴールデンテックス)

・HOLLAND&SHERRY(ホーランドシェリー)

・LASSIERE MILLS(ラッシャーミルズ)

・LANIFIEIO CAMPORE(ラニファッシオ・カンポーレ)

・REDA(レダ)

・SCABAL(スキャバル)

・TANGO(タンゴ)

 

3.採寸

TAILORABLEには、知識豊富なスタッフの他、各階にマスターテーラーが常駐している。その為、サイズゲージとなる見本は存在しなく、オーダーする上で必要となる「総丈、肩幅、バスト、ウエスト、ヒップ、ワタリ」などといった箇所の実寸をしっかりと計ってくれる。この時に、自身の好みのサイズ感を伝える事で、相手にもイメージが伝わりやすくなるので、オーダーの際は、一番気に入っているサイズ感のアイテムを着用するのがオススメだ。

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4.仕様(ディティール)選び

1〜3までが終われば後は、細かい仕様(ディティール)を選ぶだけだ。BESPOKEという事もあり、形から裏地、釦と幅広く自由に決める事が出来る。実際に我々RENATAスタッフがオーダーしたシャツやパンツでも、肩先や袖先、背中とギャザーを多めに入れて頂いたり、ベルトレスのサイドアジャスターを付けたりと、その時のトレンドの流れや気分で決めれる為、楽しくオーダーする事が出来た。

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5.仮縫い

BESPOKEのする上で一番気になるフィッティング。オーダーの場合、形が無い物を0から作り上げる為、多少の不安が残る事はないだろうか。TAILORABLEに限った事ではないが、BESPOKEの場合、仮縫い(中縫い)というのがあり、仕上がる前にフィッティングを確認し、微調整をしながら完成に向けて進める事が出来る。写真が実際の仮縫い風景。履き心地に影響する大事な所なので、ピン打ちなどをしながらミリ単位で調節していく。

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6.仕上がり

仮縫いが終われば、後は仕上がりを待つだけ。RENATAスタッフがオーダーをしたパンツも仕上がり待ち中だが、約1週間程で仕上がる旨を伝えられ、届くのを待っている最中である。ちなみに以前オーダーをしていたシャツがこちら。

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オープンカラーやイタリアンカラーといった、第一ボタンがなく開放的な襟型でオーダーをしてみた。一枚でサラッと着るのも十分な存在感を出す事が出来るが、今季はジャケットの下に合わせてリゾート風の着こなしにもハマっていた。シャツは仮縫いをせず、一発で仕上げて頂いたが、ギャザーといい、サイズ感といい期待以上の物が仕上がって流石の一言。

海外でのオーダーは、意思の疎通に壁があるように感じるが、TAILORABLEでは、日本語を話せるスタッフの他、英語を堪能に話せるスタッフも多くしっかりとコミュニケーションが取れる事で安心してオーダーをする事が出来た。

 


TRUNK SHOW


Tailorable(テーラブル)では度々、TRUNK SHOWを開催している。世界的に名だたるブランドや注目ブランドが開催されることも。伺う際には公式INSTAGRAMやホームページをチェックして狙って行ってみるのもオススメ。韓国なら日帰りでも行けるのも魅力的。

 

「Leonardo Tazzari(レオナルド・タッツァーリ)」

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TIE YOUR TIEのネックウェアのテクニカルディレクターを務めていたレオナルド氏。TIE YOUR TIEのノウハウそのままに生地選びからハンドメイドによる作りのこだわりまで素晴らしい出来栄え。スーツを作った後にネクタイ一本。その時間こそ至福の時なのです。

 

「“Guild” for Chihiro Yamaguchi」

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日本人の靴職人としては初めて、一流職人の証である「ギルド・オブ・マスター・クラフツマン」の称号を与えられた人物。履く芸術と呼ばれる彼の革靴もオーダースーツと選べばイメージも湧きやすい。

 


TAILORABLE FOR WOMAN


実はこのTAILORABLE、MEN’Sのお店から徒歩3分程の所に、WOMANのお店も展開している。レディースのBESPOKEサロン(量販店を除く)というのは、男性に比べると圧倒的に数は少なく希少なお店だとも言える。そもそも、男性と女性で体の作りも肉付き、骨格と異なる箇所が多く、男性を承っているから女性もオーダー出来る。などといった安易な考えでは到底BESPOKEは成り立たない。このWOMANもTAILORABLEの魅力の一つであり、オーナーの「HO BEEN KWAK氏」の豊富な知識と、熟練の確かな腕を持った職人達がいる事が伺える。

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我々がいった時は、閉店後だったが、MEN’Sのお店同様2階建の作りとなっている。また、伺った時には、シューズブランド「KOEYH」のPOP UPを開催していた。

 


アクセス


最寄駅の梨泰院駅から徒歩で約10分程の場所に位置しています。また、韓国ソウルの中心エリアである明洞からタクシーで約10分程度なので、初めての方は迷わず行けるのでタクシーがオススメ。

MEN’S STORE

2 Daesagwan-Ro 7-gil, Yongsan-gu, Seoul, South Korea.
Tel: 02. 540. 7801

 

WOMEN’S STORE

685 – 23, Hannam-dong, Yongsan-gu, Seoul, South Korea.
Tel: 02. 749. 7801

 

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